
近年になって、腸活という言葉がよく聞かれるようになりました。
皆さんの中にも、ヨーグルトや納豆などを積極的に摂取し、腸内環境の改善に取り組まれている方も多いのではないでしょうか。
ですが、せっかく身体によいと思われる食べ物を摂取していても、かえって腸内環境を悪化させる可能性があることをご存じだったでしょうか。
今回の記事では、腸内環境の悪化をもたらす誤った腸活や、そのことがもたらすデメリットおよび、竹原メディカル整体院における腸内環境の改善方法について詳しくご紹介しています。
腸活の前に腸の働きを知ろう!
腸内環境の改善法についてご紹介する前に、まずは腸の働きについて知っておきましょう。腸には大きく分けて小腸と大腸の2つがありますが、それぞれの働きについて知ることで、腸活の重要性を理解しやすくなると思います。
腸活の前に小腸の働きを知ろう!

私たちが摂取した食べ物は、胃で消化された後に十二指腸を経て、小腸へと送られます。小腸には、胃で消化しきれなかった食べ物を最終的に消化し、そこから栄養素を吸収する働きがあります。
また、小腸には身体の免疫機能を司る働きもあります。というのも、私たちの体内に存在する免疫細胞のおよそ7割が、小腸内に分布しているからです。
腸活の前に大腸の働きを知ろう!

大腸の働きとしては、飲食物からの水分やナトリウム、カリウムなどの摂取が挙げられます。また、栄養素を吸収された飲食物からさらに余分な水分を取り除き、便へと変える働き、および食物繊維を消化する働きもあります。
大腸にはいわゆる「腸内細菌」が存在しており、大腸の状態が腸内環境を左右しているとも言えます。さらに、大腸は脳からの指令とは独立して、セロトニンの分泌量を調整する働きも持っています。
腸内環境が整えばどうなるの?
小腸や大腸には飲食物に含まれる栄養素を吸収するだけでなく、身体の免疫機能を司ったり、腸内環境を正常に保ったりするはたらきもあります。仮に腸内環境が悪化した場合、次のようなデメリットが生じる結果となります。
- 排便障害
- 風邪を引きやすくなる
- アレルギー症状が出やすくなる
- 肌荒れ
- 自律神経の乱れ
以下に具体的に解説していきますね。
腸活で排便障害改善

腸内環境の悪化にともなうデメリットとしては、便秘や下痢を始めとする排便障害が挙げられます。とくに大腸の機能が衰えた場合、飲食物の水分を吸収する能力が低下し、下痢になる可能性が高くなります。
また、大腸の機能低下にともない食物繊維の消化能力が低下すると、便秘を招く可能性を高めます。
腸活で風邪予防

先述したように、小腸内には身体の免疫細胞のおよそ7割が集まっています。そのため、小腸の機能が低下すると、免疫機能の働きも不活発となり、風邪を始めとした不調を引き起こしやすくなります。
腸活でアレルギー症状軽減

小腸内に存在する免疫細胞は、ウイルスや細菌といった侵入者だけでなく、花粉やハウスダストを始めとしたアレルゲンとも戦っています。
そのため、小腸の機能が低下すると、花粉症やハウスダストによるアレルギー症状を発症する可能性が高くなります。
腸活で肌荒れともおさらば!

腸内環境の悪化にともなって便秘の状態が長く続くと、肌荒れを引き起こすリスクも高くなります。女性の中には、便秘と肌荒れに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
体内に長くとどまった便からは、有毒のメタンガスが産出されます。メタンガスは血管内に入り込み、血液の流れに乗って全身へと送られます。
そのため、腸とは離れた場所にある顔に、吹き出物やニキビなどが出来やすくなるのです。一説によると、アルツハイマー型認知症を発症される方に、便秘が多く見られるという話もあります。
腸活で自律神経のバランスも整います

腸は「第二の脳」とも呼ばれており、脳とは関係なく身体の免疫力を保ったり、セロトニンの分泌量を調整したりする働きがあります。
セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンと並ぶ、脳内の3大神経伝達物質として知られています。ノルアドレナリンやドーパミンには、交感神経を優位にし、心身を興奮させる働きがあります。
一方、セロトニンには副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる働きがあります。この両者がバランスを取ることで、私たちの自律神経の働きは正常に保たれるのです。
ところが、腸内環境の悪化にともなってセロトニンの分泌量が減少した場合、心身の興奮状態が続き、自律神経のバランスを乱す結果となるのです。
竹原メディカル整体院における腸内環境改善法

腸内環境が乱れると、排便障害を招くだけでなく、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が出やすくなったりします。そのため、竹原メディカル整体院では、次のような方法で腸内環境の改善に取り組んでいます。
腸活と呼吸法の改善

先述したように、腸内環境が悪化した場合、自律神経のバランスを乱す結果となります。自律神経はその名の通り、私たちが意識しなくても、自律的に働く神経を意味します。
暑さや寒さに応じて体温を調整するのも、食べたものを消化・吸収するのも、ケガからの回復を促すのも、すべて自律神経の働きによります。
基本的に自律神経は勝手に働いてくれているのですが、唯一、私たちが自律神経へとアプローチできる方法として呼吸が挙げられます。
竹原メディカル整体院では、呼吸法を見直すことで自律神経のバランスを整え、腸内環境を改善に導いています。
腸活と姿勢調整

デスクワークが主流となった昨今、長時間のパソコン作業などにともない、猫背の方が増加傾向にあります。
猫背の姿勢が続くと背中の筋肉が緊張し、横隔膜の上下動が制限されます。その結果、呼吸が浅くなり、体内が「酸欠状態」に陥ります。
竹原メディカル整体院では、姿勢調整によって猫背などの不良姿勢を改善し、自律神経を圧迫する筋緊張を取り除いていきます。
腸活と日常生活に関するアドバイス

原因不明の不調を訴えて病院で見てもらうと、「自律神経失調症ですね」と言われるケースが少なくありません。
ただ、人間の生命活動すべてに自律神経は関わっているので、何らかの不調が起こった時に、自律神経のバランスが乱れていることは、ある意味では当たり前のことと言えます。
自律神経のバランスを乱す要因は実にさまざまであるため、一人ひとりにあった対処をおこなうことが欠かせません。
実は、症状を緩和するための医薬品の中には、交感神経を刺激するものも少なくありません。そのため、さらに自律神経のバランスを乱す可能性があるのです。
自律神経のバランスを根本から整えるためには、身体だけでなく心の緊張も取り除くことが重要です。竹原メディカル整体院では、そのためのサポートもおこなっています。