前回は呼吸のめぐりをよくするための、ペットボトルを利用したセルフケアをご紹介しましたが、今回は前頭部のマッサージについてお話ししたいと思います。
前頭部がこり固まると、頭痛や眼精疲労のリスクが増すだけでなく、精神的にイライラしたり、全身の倦怠感がみられたりすることもあります。
とても簡単にできるセルフケアなので、ぜひ、前頭部のマッサージをおこない、不調の改善を図ってみてくださいね。
前頭部が硬くなるとどうなるの？
前頭部のマッサージのやり方について紹介する前に、まず、前頭部が硬くなった場合、どのようなことが起こるのか知っておきましょう。
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- シワやたるみの原因となる
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前頭部にはおもに前頭筋や皺眉筋（しゅうびきん）、鼻根筋などがあります。前頭筋には顔全体を持ち上げる働きがあり、シワやたるみができるのを防いでくれています。
皺眉筋には眉の間にシワを作る働きがあり、鼻根筋には鼻の上部に横方向にシワを作る働きがあります。そのため、前頭筋や皺眉筋、鼻根筋が過度に緊張すると、シワやたるみができる元となるのです。
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- 眼精疲労のリスクが増す
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デスクワークなどでパソコンを長時間見ていると、知らないうちに眉間にシワが寄ってくることがあると思います。
目も筋肉によって動かされていますし、目のピントも筋肉の収縮によって調整されています。そのため、目の周りの筋肉が疲れることで、眼疲労を生じるのです。
通常なら一晩休むことで目の疲労が回復するものですが、朝起きても目の疲れが残っていると、病的な眼精疲労へと移行するリスクが増します。
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- 頭痛のリスクが増す
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日本人の3～4人に1人が頭痛を持っているとされていますが、その多くは検査をしても「原因不明」とされる一次性頭痛です。
一次性頭痛の大半を占めるのが緊張型頭痛で、肩や首などの筋緊張が原因で筋疎血が起こり、それが頭痛につながると考えられています。
緊張型頭痛の特徴は、後頭部や前頭部がじわじわと締め付けられるように痛むということです。実際、緊張型頭痛を持っている方の前頭部を見てみると、硬くなったりむくんでいたりすることが少なくありません。
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- イライラの元となる可能性も
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前頭部には、脳の一部である前頭葉が収まっています。前頭葉はヒトにおいて顕著に発達した脳の部位であり、中でも前頭前野は人間を人間たらしめている、もっとも重要な場所です。
前頭葉は脳の中でもっとも成熟するのが遅く、かつ、老化するのが早い場所でもあります。また、前頭葉は判断力や感情の抑制にかかわる部分であるため、前頭葉の発達が未熟であったり、老化が進んだりすると、感情のコントロールが困難となります。
小さい子供の感情が不安定だったり、いわゆるキレるお年寄りが増えていることからも、前頭葉の重要性がお分かりのことと思います。
前頭部が固い人すべてに前頭葉の衰えがみられるというわけではありませんが、筋肉が硬くなることで脳へ送られる血液量が減少すると、感情のコントロールが困難になるリスクもあるといえるでしょう。
頭の張りやむくみのチェック法
頭の張りやむくみをチェックするには、まず、髪の毛の生え際の位置に親指の第一関節をあてがいます。そのまま10秒間強めに圧迫すると、圧迫された場所がへこむと思います。そのへこみが2分経っても元に戻らない場合、代謝が悪くなってむくんでいる可能性があります。
また、親指と人差し指で頭頂部をつまんだ時に、つまめない、もしくはつまめるけど痛みがある場合、考え事が多く、頭が疲れてこってしまっている可能性があります。
前頭部のセルフケアのやり方
それでは次に、前頭部のセルフケアのやり方についてみていきたいと思います。動画を見ながら実際に試してみてくださいね。
動画：ペットボトルで前頭部のマッサージ
※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません
ペットボトルで優しくマッサージする
前頭部のマッサージのやり方はとても簡単です。まずは500ミリリットルのペットボトルを用意し、温かいお湯を入れましょう。温かいお湯を入れることで、効果的に硬くなってしまった筋肉を緩めることが可能となります。
ペットボトルが準備できたら、ペットボトルの底に近い部分で、眉毛から生え際の少し奥にかけて、持ち上げるようにマッサージをおこないましょう。ペットボトルを横に倒し、ころころと転がすようにマッサージをおこなってもかまいません。
ペットボトルの選び方
ペットボトルを選ぶ際には、ある程度の硬さがあるものを選びましょう。あまりに柔らかいペットボトルだと、マッサージをするときにへこみすぎてしまい、適度な刺激量を与えられない可能性があります。
前頭部のマッサージをする際の注意点
ペットボトルで前頭部をマッサージをする場合、刺激量に気を付けることが重要です。前頭部には神経器官が集まっており、刺激が強すぎると気分が悪くなったり、怠くなったりする可能性があります。
そのため、マッサージはあくまでも気持ちの良い範囲でおこないましょう。もしマッサージにともなって痛みがある場合や、不快感がある場合は、しばらくマッサージを控え、ゆっくりと休むことが重要です。
セルフケアが難しい方は当院までご相談ください
当院ではYouTubeを利用し、動画を見ながら誰でも簡単にできるセルフケア法を紹介しています。そのため、日常生活におけるセルフケアを習慣化させるのに役立つと思います。
前頭部が硬くなると、頭痛や眼精疲労といった身体的不調のリスクが増すだけでなく、イライラや不安といった精神的不調にもつながりかねません。
ぜひ今回紹介したマッサージを続けることで、身体を内側から美しく、健康に保ってください。1人では続けるのが難しいという方は、当院までお気軽にご相談くださいね。
