膝の痛みを訴えて病院や整形外科を受診した方の中には、「年だから仕方がない」とか「軟骨がすり減って痛みが出ている」などと言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、軟骨がすり減っていることと膝の痛みには医学的な因果関係がありませんし、年齢も関係ありません。その膝痛、ストレッチや体動で改善してみませんか?
膝痛のウソ!ホント?
膝痛を改善するためのストレッチや体動について紹介する前に、まず、世間でよく言われているところの膝痛の原因について、その真偽のほどを確かめておきたいと思います。
Q.軟骨がすり減るから痛む?
膝痛を訴えて病院や整形外科を受診すると、一般的にはレントゲンを撮ることとなります。その結果、「膝の軟骨がすり減って、骨と骨とがぶつかっているから痛みが出る」と説明さえることがあります。
これに関しては、まったく医学的根拠がありません。なぜなら、骨や軟骨には痛みを感じる器官が存在しないからです。このことは、どんな生理学の教科書にも書いてある基本中の基本です。
にもかかわらず、国家資格を持った医師がなぜこのような説明を繰り返すのか、理解に苦しむとしか言いようがありません。
Q.年齢だから仕方がない?
あるとき、「左の膝が痛くて病院でみてもらったら、年だから仕方がないと言われた」という患者さんがいらっしゃいました。
その患者さんは、先生にこう言ったそうです。「でも先生、右の膝も同じ年ですよ」と。先生は絶句していたそうですが、このことが、膝痛と年齢との間に因果関係がないことを証明しています。
仮に年齢のせいで膝が痛くなるのであれば、すべてのお年寄りが膝痛を持っていることになります。現実にはそんなことはありませんよね。年だからと言う説明に惑わされることはありません。
Q.太っているから膝が痛くなる?
膝痛を病院でみてもらった人の中には、「膝にかかる負担が増えるから体重を落とすように」言われた方もいらっしゃると思います。では、身体が重ければ膝痛のリスクが増すのでしょうか。
仮に、1ヶ月で10㎏も体重が増えたのであれば、確かに膝への負担は増すことでしょう。ただ、そうでない場合、膝痛が急に出ることの説明にはなり得ません。
そもそも、太ったことにより膝痛が出るのであれば、お相撲さんはみんな膝痛持ちということになってしまいますよね。
すべてのお医者様がこれまでにあげたような説明をするわけではないですが、お医者様のいうことだからといって鵜呑みにするのは考え物のケースもあるのです。
膝痛を改善するストレッチと体動について
ストレッチという言葉は聞いたことがあるけど、体動なんて初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
体動というのは医療の現場でよく使われる言葉で、簡単にいうと、日常生活の中で無意識におこなわれる身体の動きを意味します。
竹原メディカル整体院では、日常生活のちょっとした体動に注目し、膝痛の改善を図っています。なぜなら、膝痛のほとんどは日々の生活における身体の使い方の結果として起こるからです。
体動に関しては具体例を挙げたほうが分かりやすいと思いますので、順番に見ていきましょう。
膝痛を改善するストレッチ
膝痛の原因は軟骨や骨ではないケースが多いということでしたが、では、何が膝痛の原因となるのでしょう。その答えの1つが筋肉の緊張(コリ)です。
膝には大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という大きな筋肉が付着していますが、この筋肉が硬くなることで膝関節を引っ張り、引っ張られた先に痛みが出るのです。
膝痛を病院や整形外科でみてもらうと大腿四頭筋を鍛えるよう指導されることがありますが、大腿四頭筋が緊張することで、かえって膝痛が増すケースもあるのです。そのため、まずは大腿四頭筋の柔軟性を高めることが重要です。
大腿四頭筋のもっとも簡単なストレッチ法が、右足で立って左手で左足を持ち、お尻の方に近づけるというものです。両膝の位置を揃えるように意識して、気持ちよく太ももの前を伸ばしましょう。左右とも30秒×3セットおこないましょう。
膝痛を改善する体動
膝が痛くて歩くのはつらいという方でも、自転車なら乗れるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。その自転車を使って、簡単な体動をおこなうことが可能です。
普段、自転車のペダルを漕ぐときに、土踏まずではなくつま先で漕いでみましょう。これだけのことで、ふくらはぎや太ももを効率よく鍛えることが可能となります。
運動不足とは単に運動をしないことを意味するのではなく、日常生活における運動量が減少することも意味します。自転車を漕ぐときのようなちょっとした工夫で、運動不足を解消することが可能となりますよ。
膝のサポーターの選び方や使用上の注意点
膝痛のほとんどは、ストレッチをしたり体動で血行を促進したりすることで改善が期待できます。ただ、痛みが強い時には無理をしない方がいいですし、運動時には膝のサポーターをするのも良いでしょう。
膝のサポーターにはいろいろなタイプがありますが、基本的に自分の膝のサイズに合ったサポーターであれば何でも構いません。
サポーターを巻くときには膝周りの汗を拭き、圧迫しすぎないよう装着しましょう。また、運動時以外はなるべく外しておくよう心がけましょう。
まとめ
膝痛の多くは筋肉の緊張によってもたらされるため、ストレッチをして筋肉を柔軟に保ち、体動で血行を促進することで改善を図ることが可能です。
痛みが強い時は無理をせず、動かせる程度であればサポーターを付け、積極的に身体を動かすようにしましょう。
竹原メディカル整体院では膝痛を改善するためのストレッチや体動も指導していますので、膝痛を根本から改善したい方はぜひご相談くださいね。