私たちの生活にとって必需品の1つでもあるスマホですが、近年になってスマホ首が問題となっていることをご存じだったでしょうか。
以前はストレートネックやクレーンネックなどとも呼ばれていましたが、スマホの普及にともなってスマホ首という呼び方が定着しつつあります。
スマホ首になった場合、健康面や精神面、美容面でさまざまなデメリットが生じます。こちらのページでは、スマホ首の危険性と、自分でできる予防法について解説しています。
スマホ首とは?
スマホ首は簡単にいうと、下を見てスマホを見る姿勢を長くとることで、首の骨のカーブ(頚椎アーチ)が徐々に消失することを意味します。
人間の首は7つの椎体(ついたい)によって構成されているのですが、緩やかに弯曲することで、頭の重さを支えてくれています。
ところが、下を見てスマホを見る時間が長くなると、頭の重さが頚椎にかかり、徐々に頚椎アーチが失われてしまうのです。
スマホ首の危険性その1・身体的不調のリスク
それではまず、スマホ首になった場合の危険性について見ていきたいと思います。
スマホ首にともなう身体的不調のリスクとしては、以下のような点があげられます。
肩こりや頭痛が出やすくなる
スマホ首になった場合、肩こりや頭痛が出やすくなります。頭には【体重×0.1(㎏)】程度の重さがあるため、下を見てスマホを見ていると、頭の重さがもろに首へと掛かることとなります。
本来であれば頚椎アーチが頭の重さをナチュラルに逃がしてくれるのですが、下を向いていると頚椎アーチが働かず、首の筋肉で頭の重さを支えようとします。
その結果、首や肩にコリが生じやすくなるのです。首や肩の筋肉が硬くなると、後頭部や首の後ろに重圧感を覚える緊張型頭痛も出やすくなります。
スマホ近視のリスクが高くなる
スマホ首になるような姿勢を続けていると、スマホ近視になる危険性も高くなります。私たちが近くを見たり、遠くを見たりする場合、毛様体筋(もうようたいきん)がカメラのレンズのように、縮んだり伸びたりしてピントを調節しています。
スマホを長時間にわたって見ていると、毛様体筋が収縮したままになってしまい、ピントが近くに固定されます。その結果、スマホ近視を発症する危険性が高くなるのです。
脳疲労を起こしやすくなる
スマホ首の危険性としては、脳疲労を起こしやすくなる点もあげられます。運動をすると身体が疲れるように、頭を使うと脳が疲れる経験はだれでもお持ちなのではないでしょうか。
人間の脳には物事を深く考えたり、ぼんやりと考えたりする機能があるのですが、スマホを見てばかりいるとそのような機能が衰え、物事を浅くしか考えられないようになることが分かってきています。
物事を浅くしか考えられなくなると、情報を処理したり分析したりする能力が衰え、より一層、脳を使わない手軽な情報を欲するようになります。
そのような情報ばかり脳へとインプットしていると、脳が疲労困憊状態=脳疲労の状態におちいるのです。脳疲労状態に陥った場合、思考能力や集中力が低下したり、物忘れがひどくなったりします。
スマホ首の危険性その2・精神的不調のリスク
スマホ首になると、身体の不調だけでなく、精神的不調を引き起こすリスクも高くなります。スマホ首による精神的不調としては、次のような例があげられます。
感情の不安定
スマホ首になった場合、感情が不安定になる危険性もあります。とくにスマホの見過ぎによって脳疲労状態におちいった場合、訳もなくイライラしたり、些細なことで腹を立てたりと感情のコントロールが難しくなってきます。
易疲労感
スマホ首になると易疲労感(疲れやすく感じること)も起こりやすくなります。脳が疲れることで身体全体にも疲労感が波及し、やる気や意欲の低下につながります。
パニック状態やうつ
スマホ首を放置した場合、パニック状態や抑うつ症状も引き起こしやすくなります。首は自律神経のバランスに深く関わっていることが分かっています。
そのため、スマホ首になると自律神経のバランスが乱れ、パニック状態やうつなど、自律神経系の症状が出やすくなるのです。
スマホ首の危険性その3・美容上のリスク
スマホ首になった場合、健康面や精神面の不調が出やすくなるだけでなく、美容上のリスクも生じます。代表的な美容上のリスクとしては、次のような例があげられます。
姿勢が悪くなる
スマホ首にともなう美容上のリスクとしては、姿勢の悪化があげられます。顔を前に突き出したような姿勢になるため、格好悪い印象を人に与えるようになります。
また、頚椎アーチが減少すると次第に猫背気味になるため、元気がないような印象を人に与えたり、周囲から実年齢よりも老けてみられたりする可能性もあります。
顔がたるむ
スマホ首の美容上のリスクとしては、顔がたるむこともあげられます。机の上に置いた鏡を上から覗き込むと、自分の10年後の顔が見られるといった話はよく聞かれます。
スマホを長時間みていると、常に下をのぞき込むような姿勢となるため、重力に負けて顔の脂肪が垂れさがり、結果とした顔がたるんでしまうのです。
首のシワが目立つようになる
スマホ首になると、首のシワが目立つようになるといった危険性もあります。顔を下に向けると誰でもシワができるものですが、その姿勢が長く続くことで、首のシワが定着してしまうのです。
自分で簡単にできるスマホ首の予防法
スマホ首になると、さまざまな健康面、精神面、および美容面のリスクが生じます。
そのため、普段から以下のようなことに取り組み、スマホ首を予防することが重要です。
ストレッチ
スマホ首の多くは、首の筋緊張によってもたらされます。そのため、普段からストレッチに取り組み、首まわりの筋肉を柔軟に保つことが重要です。首まわりの筋肉を柔軟に保つには、首をゆっくりと前後・左右に倒すストレッチがおすすめです。
骨盤体操
スマホ首を予防するためには、骨盤体操にも取り組みましょう。とくにデスクワークで猫背になる方はスマホ首を併発しやすいので、骨盤のゆがみを改善することが重要です。骨盤のゆがみを改善するには、両手に腰を当ててお尻を大きく回すような体操がおすすめです。
枕の調整
スマホ首を予防するためには、枕を調整することも重要です。枕と首の間に隙間ができると、寝ている間に首まわりが緊張してしまいます。棒状に丸めたタオルなどを首の下に当て、首に負担がかからないよう枕の高さを調整しましょう。
スマホ首は早期改善が重要です!
スマホ首になるとさまざまなデメリットが生じるのですが、本当に危険なのは、スマホ首を長く続けることで、首の骨自体が変形してしまうことです。
首の骨自体が変形してしまった場合、どんなストレッチや体操をしても、どのような施術を受けても、元に戻ることは期待できません。
そのため、少しでも顔の位置が前に出ていると実感したら、早めに改善する必要があるのです。セルフケアで予防できない場合は、専門家の施術を受けるのがおすすめです。
スマホ首のことなら竹原メディカル整体院にご相談ください
スマホ首は現代人にとって、これからますます深刻な悩みとなる可能性があります。いったん首の骨自体が変形してしまった場合、元の状態に戻すことは期待できません。
そのため、なるべく早い段階でスマホ首の予防および改善に取り組むことが重要です。竹原メディカル整体院では、首だけではなく全身のバランスを整えることで、スマホ首の根本的な改善に取り組んでいます。
「ショーウィンドウに映る姿が不格好で悩んでいる」「病院で検査をしても原因が分からない頭痛や精神的不安がある」…そのような方は、竹原メディカル整体院までご相談ください。