「マッサージをしてもそのとき軽くなるだけで、すぐに元に戻ってしまう」…整骨院や整体院の仕事をしていると、そんなお悩みがよく聞かれます。
マッサージをしてもすぐに元に戻るのであれば、マッサージの頻度を増やすか、肩こりの原因を根本的に改善していくしかありません。
そこで今回は、肩こりが治らない6つの理由と、自分でできる肩こりマッサージのやり方をご紹介しています。肩こりは治らないとあきらめる前に、ぜひ今回の記事に目を通してみてください。
肩こりが治らない理由その1・筋肉が硬くなる原因を分かっていない
肩こりが治らない理由の1つが、筋肉が硬くなる原因を分かっていないことです。筋肉が硬くなる理由は、「使い過ぎ」と「使わなさすぎ(不動)」の2つしかありません。
そのため、自分の肩こりの原因に応じた対処が求められるのです。使わなさすぎで肩こりが出ているのであれば、適度に身体を動かす必要もあるでしょう。
肩こりが治らない理由その2・シップや塗り薬を常用している
肩こりが治らない理由として、シップや塗り薬を常用していることもあげられます。シップや塗り薬を使うと、その場はスッとして楽になって気がします。
しかし、シップや塗り薬に含まれる消炎鎮痛剤は、血行を阻害してかえって筋肉を硬くしてしまいます。肩こりが治らないのは、普段からシップや塗り薬を常用しているからかもしれません。
肩こりが治らない理由その3・ストレッチだけに頼っている
肩こりの改善にはストレッチが効果的ですが、残念ながらストレッチだけで肩こりを改善しようとすると、途方もない量力が必要となります。
ストレッチの実施時間にもよりますが、筋肉が緩む効果は5分から30分程度しか持続しません。だからこそ、肩こりの原因を根本的に取り除くことが重要なのです。
肩こりが治らない理由その4・セルフケアの場所を間違っている
肩こりが治らないのは、セルフケアの場所を間違っているからかもしれません。肩こりといった場合、首の横の盛り上がった場所を温めたりマッサージしたりするケースが多いのではないでしょうか。
実は肩こりは日常の仕事や生活の「結果」として起こります。そのため、肩こりの原因を取り除かない限り、結果として起こっている症状を根本的に解消することはできないのです。
肩こりが治らない理由その5・強く揉めば効くと思っている
肩こりが治らない理由として、強く揉めば効くと思っている点もあげられます。大事なことなので先に結論を言うと、肩こりに対して強い刺激は「厳禁」です。
強く揉めば揉むほど身体の防御反応で筋肉は硬くなります。それを緩めようとさらに強い力で揉みほぐそうとすることで、次第に肩こりが治りにくくなるのです。
肩こりが治らない理由その6・即効性を求めすぎている
即効性を求めすぎる点も、肩こりが治らない理由の1つです。先ほどもお話したように、肩こりは日常の仕事や生活の結果として起こるものです。
3ヶ月かけて肩こりの症状が出たのであれば、相応の月日をかけて根本的に解消していく必要があります。マッサージをしてもすぐに元に戻るのは、ある意味では当たり前のことと言えるでしょう。
自分でできる肩こりマッサージ!
肩こりが治らない理由について知っていただいたところで、次に自分でできる肩こりマッサージのやり方をご紹介します。日常的に取り組めば肩の筋肉が徐々に柔軟になり、いつの間にか肩こりが気にならなくなっていることでしょう。
始めにやること
自分でできる肩こり改善法を始める前に、やっておかなければならないことが3つあります。それは以下の4点です。
1.ペットボトルとカレースプーンを用意する
2.静電気が起こりにくい衣服を着る
3.ペットボトルに水を入れてしっかりとフタを閉めておく
4.どちらの肩こりがひどいか確認しておく
今回紹介する肩こり改善法は、ペットボトルとカレースプーンを使ったマッサージなのですが、マッサージにともなって静電気を発生する恐れがあります。
そのため、ウールやナイロン、ポリエステル素材の服は避け、綿や麻などで作られた服を着るようにしましょう。また衣服を擦る際のダメージが心配な方は、着古した部屋着などに着替えておくのがおすすめです。
500mlのペットボトルは、ある程度の硬さがあるものを選びましょう。ペットボトルが柔らかすぎるとマッサージの途中で凹んだり、亀裂が入って水が漏れたりする可能性もあります。
ペットボトルの中には体温よりも少し高めの温度のお湯を入れましょう。水ではなくお湯を入れることで、マッサージにともなって血液循環を促進しやすくなります。
実際のマッサージをおこなう前に、どちらの肩こりがひどいか確認しておきましょう。今回の肩こり改善法を行う場合、次のようにして肩まわりの筋緊張を確認してください。
- 背筋を伸ばして椅子に腰かける
- 右手をまっすぐ上にあげたまま左側に上半身を倒してみる
- 反対側も同様におこなう
上記の動作をおこなったときに、痛みが出る方や動作がおこないにくい方を重点的にマッサージします。それでは、実際の肩こりマッサージの手順について詳しく見ていきましょう。
肩こりマッサージの手順1
- 上半身を伸ばして椅子に座る
- 先ほど紹介したやり方で肩こりがひどい側を改めて確認する
- 元の姿勢に戻る
- 肩こりがひどい方と反対の手にカレースプーンを持つ
- 肩甲骨の外側をカレースプーンの裏側で30秒ほどマッサージする
カレースプーンでのマッサージを終えたら、もう一度肩こりがひどかった方の手を上に伸ばし、手を伸ばした方と反対側に上半身を倒します。最初に比べて動作がスムーズにおこなえるようであれば、上手にマッサージできている証拠です。
肩こりマッサージの手順2
- 先ほどと同じように背筋を伸ばして椅子に座る
- 肩こりがひどい側を再度確認しておく
- 肩こりがひどい方と反対の手にお湯の入ったペットボトルを持つ
- ペットボトルの側面で肩甲骨の外側から脇腹までマッサージする
ペットボトルの側面だと刺激が弱い場合、底面でマッサージしてもよいでしょう。マッサージを終えたら手順1のときと同様、動作がスムーズになっているか確認しましょう。
肩こりマッサージの手順3
- 椅子に座って肩こりだ肩こりがひどい方の腕を大きく上に伸ばす
- 伸ばした腕と反対側に上半身を軽く倒す
- そのまま反対の手に持ったペットボトルで手順2と同様にマッサージをおこなう
マッサージを終えたら、最後に肩こりが楽になっているか最終確認してみましょう。やり方を覚えたらパートナーのマッサージをしてあげるのもおすすめです。
肩こりのマッサージする際の注意点
肩こりマッサージをするときは、「イタ気持ちいい」程度の刺激に留めましょう。刺激が強すぎると、身体の防御反応のため、かえって筋肉が硬くなってしまうので注意が必要です。
肩こりマッサージに関しては以下の動画でも詳しくご紹介していますので、文字だけだとイメージが付きにくい場合に参考にしてみてください。
※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません
頑固な肩こりのお悩みは竹原メディカル整体院までご相談ください!
肩こりの解消法はたくさんありますが、今回ご紹介したやり方は自宅にあるもので簡単にでき、誰でも気軽に取り組めるのがおすすめのポイントです。
ただ頑固な肩こりの場合、セルフマッサージではなかなか改善が見られないこともあります。そんなときは竹原メディカル整体院までご相談下さい。
肩こりマッサージでは改善しない場合、肩以外の場所に症状の原因が潜んでいる可能性もあります。竹原メディカル整体院ではそのような原因を探りだし、1人1人に合った施術およびアドバイスをおこなっています。
「肩こりは治らないとあきらめている」「マッサージを受けてもすぐ元に戻る」…そんなお悩みは私と二人三脚で改善していきましょう!