猫背の原因と自分でできる改善法について

背中が丸く猫背になってしまうと、見た目が悪いだけでなく、実際の年齢よりも老けてみられたり、睡眠の質が低下したりとろくなことがありません。

では、なぜ猫背になってしまうのでしょうか。今回の記事では、猫背の原因について迫るとともに、自分でできる猫背の改善法をご紹介したいと思います。

猫背というと、背中が丸くなることをイメージされると思いますが、実は、巷でよく言われる猫背には、大きく分けて3つのタイプがあることを知っておきましょう。

猫背の中でもっとも多くみられるのが、骨盤後傾タイプの猫背です。椅子に座るときに背もたれに寄りかかっていたり、ソファに深く腰かけたりすると、骨盤が後ろに傾いてしまいます。

骨盤が後ろに傾くと、バランスをとるために頭の位置が前方へとスライドします。その結果、頭と骨盤の間にある背骨が丸まってしまうわけです。

最近になって増えてきているのが、巻き肩タイプの猫背です。パソコン作業でずっと腕を前方へ出していたり、スマホを見すぎたりすることによって、肩甲骨が前へとスライドし、背中が丸くなってしまいます。

首の骨のことを医学的には頚椎と呼んでいますが、頚椎は本来、緩やかにアーチを描いています。それによって、頭の重さを自然に支えているわけです。

ところが、パソコンやスマホの見すぎなどが原因で顔が前に出てくると、首の骨のアーチ（頚椎アーチ）が消失し、ストレートネックになっていきます。首の骨がまっすぐに近づくと、それにともなって背骨も丸くなり、猫背になるリスクが高くなります。

猫背には大きく分けて3つのタイプがあるということでしたが、では、そもそもなぜ猫背になってしまうのでしょうか。その原因としては、次のようなことがあげられています。

猫背になる最大の原因としては不良姿勢があげられます。足を組んで座る、背もたれに寄りかかる、あぐらやアヒル座りで床に座るなど、不良姿勢を継続することで、徐々に猫背に近づいていってしまいます。

普段から身体を動かす習慣がないと、身体を支えるための筋力が低下してしまい、座っていても背中を伸ばすことが困難となってしまいます。

猫背の原因としては、筋緊張もあげられます。特に肩甲骨周りや胸周りの筋肉が緊張することで、肩甲骨が前方へとスライドし、猫背になるリスクが増してしまいます。

パソコンやスマホの見すぎも、猫背の原因となります。姿勢をよくしてみていれば問題ないのですが、パソコンやスマホをみるときに、ついつい頭の位置が前方へと移動してしまうため、猫背になるリスクが増すわけです。

猫背になると単に見た目がよくないだけでなく、実際の年齢よりも老けてみられたり、元気がなく思われたりします。

それだけでなく、首こりや肩こりのリスクが増しますし、横隔膜の上下動が制限されることで、睡眠の質も低下してしまいます。

首こりや肩こりが慢性化すると頭痛のリスクを増すことにもつながりますし、自律神経のバランスを乱す結果ともなりかねません。そのため、猫背は早めに改善することが重要です。

猫背は普段の生活習慣や運動習慣の積み重ねの結果として起こるものです。そのため、日頃から次のようなことに取り組むことで、猫背を改善することが期待できます。

デスクワークがメインという方は、座り方をみなおすことで、猫背の改善が期待できます。座る際に気を付けることは、坐骨に上半身の体重を乗せるということです。

椅子に座る際、はじめに両ひざに両手を置き、前傾姿勢で椅子にお尻を乗せます。その時に座面に当たるのが坐骨なので、そこに上半身の体重を乗せるよう、少しずつ身体を起こしていきましょう。

骨盤後傾タイプの猫背の場合、骨盤周囲に強い筋緊張が出ている傾向にあります。仰向けの姿勢で両ひざを抱え、骨盤周囲の筋肉を気持ちよくストレッチしましょう。

通勤の途中やお休みの日など、歩く機会がある方は、大股で歩くことを意識しましょう。大股で歩けば、自然と背筋が伸びてくるものです。

パートナーがいらっしゃる方は、ペットボトルを利用して、2人1組で筋緊張を緩めることもおすすめです。詳しいやり方についてはこちらの動画で解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

姿勢を改善することや、適度に身体を動かすことが猫背の改善につながると、頭では理解していても、実際には取り組む時間が作れないという方もいらっしゃると思います。

そのような方には、竹原メディカル整体院の姿勢調整がおすすめです。当院では1人1人に合った姿勢調整法をチョイスし、日常生活におけるアドバイスもおこなっています。

首こりや肩こりにお悩みの方、猫背を改善して若々しくみられたい方、原因不明の自室神経系の症状をお持ちの方は、ぜひ当院までご連絡ください。